2014年10月30日木曜日

我が家流コオロギの自給について

武蔵野水族館の崩れさんからコメントを頂いたので,記事にしてみようと思います。
毎日,同じことの繰り返しなので,リズムが出来れくれば簡単に運用できます。

飼育生体
  アカハライモリ 生後約4ヶ月(上陸後1~1.5ヶ月)×18匹

フタホシコオロギ
  飼育開始時 ♂20匹+♀20匹  ⇒ 約50日経過 ⇒推定♂15匹+♀15匹

コオロギのエサ
  テトラフィンが大好評。1日1回。量はテキトウ。食べ残しはプラティにあげる。
  必ず,毎日お皿のエサは新しくする。

産卵床
  プリンカップ1個/2日,トイレットペーパー⇒霧吹き
  水のみ場を兼ねる。朝晩,スポイトで少々水をたらす。
  セット数を増やすと水分摂取でコオロギの代謝が良くなってエサ食いと産卵が促進。
  孵化まで25度で2週間ちょいかかる。需要>供給となって増産しようにも,成果は
  2週間後にしか現れないので,多めに産卵させて不要分は捨てるくらいの気持ちで。

幼体への給餌
  最初に多量のコオロギを投入すると,幼体がビビる。量を減らすか,孵化間近の
  産卵床をケージに直接投入し,ポロポロと幼体の目の前にコオロギが出現する
  ようにするとよいようだ。そうすると,幼体の性格にもよるが,産卵床にへばり
  ついて,孵化直後のコオロギをハンティングする者もいる。

  産卵床は,プラケにビニールかラップをかぶせ,輪ゴムで止めて密閉。水分を
  保持する。孵化したら,コオロギ幼虫用ストックケースに産卵床を菜箸でつまんで
  トントン・フリフリし,コオロギの幼虫を叩き落す。産卵床は,またプラケに戻し,
  次の日に孵化子がいたら,同様の作業を行う。孵化子が出なくなれば,廃棄する。
  ストックケースからケージへのコオロギの移動は,ストックケースを斜めに傾ける
  とよい。コオロギは勝手に歩いて,子イモリのケージに入る。このとき,100円
  ショップの絵筆で追い立てるとうまくいく。面白いからと,一度に多量のコオロギ
  を投入するのは禁物。イモリがビビってしまう。

コオロギケースの掃除
  週に1度。このとき,隠れ家に入れているトイレットロールの芯は全て廃棄する。
  ケース内のオブジェをコオロギをフリフリと排除しながら,取り出す。
  コオロギと糞だけになったら,ケースを傾けて,背の高いバケツに注ぐように
  持ち上げる。このとき,絵筆でコオロギを追い立てると,移動がはかどる。
  糞は廃棄。新規にトイレットロールの芯,エサ皿,産卵床(水のみ場)を配置。
  コオロギを投入。だいたい,10分くらいで完了。

次の種親候補
  我が家の環境は22~25度というところだがが,成虫になって,1ヶ月以上は生きて
  いるみたいだ。ということは,だいたい1ヶ月間隔で種親候補を育成していけば
  よいと思う。我が家の場合,最初に買ったイエコの生存者を次の種親にしよう
  と考えていて,育成中。だいぶ大きくなりましたが,まだ雌雄判別はできない
  ので,成虫まで2~3回は脱皮が必要な感じでしょうか。イエコの産卵はまだまだ先
  なので,3代目の種親を育成しておかないとループが断ち切れてしまうということで,
  フタホシの幼虫を40匹~50匹育成中。おそらく,3齢くらいだと思う。
  この項目は現在進行形なので,新しいことがわかったら,新たに記事を興そうと
  思う。

という感じで運用しています。

2014年10月26日日曜日

コオロギを食べるのが上手いコ,下手なコ

いつもお世話が主体で,あんまりじっくり観察できていませんでした。本日,とくに出かける用事もなかったので。ゆっくり観察していました。

何匹かは,上手にコオロギの幼虫を捕食していました。この子たちは,もう大丈夫ですね。笑ったのは,乾燥アカムシの山に佇むコオロギを捕食する際,がっつりとアカムシも口に入れてしまっていた子がいたこと。その子は,最初はアカムシを口から出そうとしていたみたいなんですが,結局むしゃむしゃ飲み込んでしまいました。結果オーライ!乾燥アカムシを食料と認識してくれるといいのですが。こういう偶然を狙い,アカムシを盛り付けたお皿に,コオロギ用にメダカの餌をまぶしておきました。うまく,コオロギが集まってくるといいですね。

狩りが下手な子は当然います。そういう子は,やっぱり体格がスリムです。そういう子に限って,コオロギをピンセットで口元に持っていっても食べてくれません。こういう子でも,水滴に溺れかけているコオロギは上手く捕食できるようです。そこで,プラケ内にわざと小さな水溜りを作ったりしてみました。こういう子でも,捕食がうまくいくようになれば体力が強化され,狩りがうまくなると思います。

また,大部分の子はピンセット給餌を受け付けてくれませんでしたが,1匹だけ5匹もピンセットからコオロギを食べてくれました。同じ親から生まれた兄弟たちですが,性格にはずいぶんと差があるいようです。個性に応じて名前をつけようとは思うものの,外見では区別が難しく,18匹もいるので,今のところは難しそうです。

20個の卵から始めて,上陸後に突然死1匹,飼育者のミスによる脱走による乾燥死1匹と2匹を失っています。いま,18匹います。全員,このまま無事に大きく育つといいな。

2014年10月25日土曜日

コオロギ投入方法の変更

いままで,産卵床から孵化したコオロギを採取して子イモリのプラケに投入するやり方をとってきましたが,これだと多量に入れると子イモリがビビってしまうようです。フタホシコオロギの孵化子は,最初は色が白く,動きが鈍いです。すぐに黒く変色して動きも機敏になってしまいます。子イモリたちは,この白い孵化子が好きなようです。そこで,孵化が始まったばかりだったり,もうすぐ孵化が始まりそうな産卵床を直接投入してみることにしました。

孵化子が出てきている産卵床×3,あと数日で孵化が始まる産卵床×3

ここのところ,気温が低くなってきています。例年ですと,レッドビーの為に飼育部屋の加温を始めるころですが,コオロギの孵化と種親の寿命を引き伸ばす目的で21~23度とちょっと低めに手動管理しています。そのせいなのか,25度管理のときに比べて,コオロギの孵化が一度におきるのではなく,ダラダラと長期化するようになった気がします。2週間前までは,1日あたり3個も産卵床をセットしていました。今回投入したのは,その最終ロットです。現在は,コオロギの生産量を抑えるために,3日に1個のセットアップに減らしています。

このやり方,ポロポロとコオロギの幼虫が現れるのが,ちょうど良いみたいです。産卵床の投入が3個の場合,子イモリはあまり産卵床に近寄ってくれませんでしたが,6個に増やして積み重ねたところ,数匹が上るようになりました。立体的になったのがよかったのかもしれません。水ゴケの上でぼーっとしているだけだと運動不足になってしまいますから。ダイエットは必要ありませんが,筋トレはして欲しいですからね。

ポロポロ孵化して,パクパク食べられてくれればよいのですが,供給が消費を大幅に上回ると,ケース内がコオロギで満たされてしまう可能性があります。そのときは,リセットしようと思います。

先人のレポートでは,コオロギの孵化子は嗜好がよいとありますが,ウチの子たちはなんだか反応が薄い気がします。ただ,いつでも食べられるようにしているので,見ていないときに食べているだけかもしれません。24時間ずーっと,コオロギを追い掛け回すわけにもいかないでしょうし。


遊びにきたのか,休みにきたのか,食事にきたのか?


単に隙間がすきなだけか?

続・食べた?

先回の記事にした,乾燥アカムシをあげた件,続報となります。

48時間前(再掲載)

24時間前(再掲載)

さきほど

気のせいじゃないな。ちゃんと食べているようです。よかったー。コオロギの幼虫だけだと,栄養が偏りそうで心配だったんですよ。単食はよくないですからね。

それに,コオロギをうまく捕獲できない子,コオロギを食べない子がいるとしたら,乾燥アカムシを食べていてくれさえすれば,餓死の心配はなくなるわけです。ただ,全員の食事の様子を把握することはできないので,拒食個体が存在する可能性は否定できない。日々,やせてきている子がいないか,観察が必要ですね。

それでも,動かない置きエサを「食べ物」と認識してくれたことは大きな進歩です。上陸直後の拒食中の子イモリたちのうち,1匹が冷凍アカムシを食べ始めると,他の兄弟たちも「学習」して冷凍アカムシ食料と認識,加速度的に拒食状態が改善したとの記録が,先人達のレポートに散見されます。

我が家の子イモリたち,拒食中の子も兄弟の真似をして,全員が乾燥アカムシを食べるようになってくれると大変助かります。

これを足がかりにして,乾燥アカムシの中に他の乾燥フードを混ぜる等して,レパートリーを増やしていき,最終的にはイモリ専用乾燥フードや,熱帯魚用のアスタキサンチンやカロテノイドを多く含む色揚げ効果のある合成フードを食べてくれるようにできれば,万々歳ですね。

でも,先は遠いなー。

とりあえず,このプラ皿の形状を運用しやすいように改善していくとしますか。

イモリの餌については,Dr. GRUMMANのページに詳しくまとめがあります。大変参考になります。キョーリンから出ているひかりクレストキャットひかりクレストミニキャットと同社のひかりウーパールーパーは中身が一緒というのは,とても助かります。ひかりクレストキャットはレッドビーシュリンプに与えたことがあって,モリモリ食べてくれます。共有できるのはありがたい。でもこのエサをエビたちが食べると,高タンパクのせいなのか,一時的に水がくさくなるんですよね。アンモニア発生量が多いんでしょうか?


現時点のうちの子イモリたちに使えそうな乾燥フードをリストアップしてみます。

キョーリン 教材乾燥赤虫
キョーリン ひかりFDビタミン赤虫(いま使っているやつ。だって,ビタミン添加だし)
キョーリン ひかりFDビタミンミジンコ
イトスイ ミジンコ
イトスイ アカムシ
イトスイ ふわふわイトミミズ

とりあえず,乾燥アカムシ&ミジンコ&イトミミズの混合フードを食べさせるところからスタートしてみようかな。乾燥イトミミズは,親イモリに食べさせる場合はキューブ状に固められているものが使いやすいですが,子イモリに与えるにはイトスイのようにバラバラのものがよいですね。キョーリンのものは全部キューブ状のようです。

キョーリン 教材乾燥糸ミミズ
キョーリン ひかりFDビタミン糸ミミズ


とりあえず,乾燥アカムシをおかわりってことで。

山盛り!

1年間はコオロギ飼育を強いられると覚悟していましたが,意外に早期終了が望めそうです。コオロギ飼育がネガティブかというとそうでもなく,今回手抜き飼育のコツをつかめたのは大収穫。将来,コオロギがなければ飼育できない生き物を飼おうとしたときに,貴重なノウハウとなるでしょう。

2014年10月23日木曜日

食べた?

なんとなーく,乾燥アカムシも食べているようです。24時間前の盛り付け直後の写真です。

肉眼で見るより,なんだか鮮明だなぁ。

24時間たつと,こんな感じ。

散らかしただけ・・・じゃないよね?

なんとなーく,減ったような気がする。もう,24時間たったら,また観察してみよう。
全員,コオロギ食べてくれているかな?どんどん孵化してくるので,定期的に生まれたての幼虫に入れ替えをしています。なんだかもったいないけれど,とても全部消化しきれません。

ついでに,子イモリたちをパシャパシャっと撮影。同じ子がダブって写っているかもしれないけれど,まぁいいや。








2014年10月21日火曜日

さようなら,ヤゴ君

子イモリのいなくなったベビーイモリ水槽で,活きイトミミズをたらふく食べて大きく成長したヤゴ君です。

なかなか鮮明に撮れました。
菜箸でつかんだまま,姐さんの口元に添えました。

あっという間に胃袋に消えました。

イトミミズを増やすはずが,ヤゴに食べられて激減!

そりゃー,責任とってもらわにゃー。

ああ,合掌。

模様替え

ここのところ,幼体飼育環境の模様替えを数回行っております。子イモリ達に無用のストレスをかけてしまっているかもしれません。でも,どうしても納得がいかないんですよね。模様替えの理由は子イモリ達の快適性とメンテナンス性の両立です。

コオロギの1齢幼虫をバラまくと,幼虫の溺死⇒腐敗⇒悪臭となるので,水場の設置が難しくなります。また,水分は子イモリにとって重要ですが,水分過多だとアンモニア中毒の原因にもなります。そして,子イモリの糞も悪臭の原因。親イモリ水槽のように,濾過装置で排泄物を浄化することはできません。よって,定期的に掃除をしやすい仕組みにする必要があります。

下写真の環境は,ヨーグルト容器に湿らせた水ゴケをいれて,子イモリの住処兼隠れ家にしています。明るい間はここに隠れて,暗くなったら狩りに出てきてもらおうという魂胆。子イモリの飲み水として,小さな水場が必要かと思いましたが,彼らは皮膚から浸透圧で周囲の水分を吸収できるので,水ゴケをしっとりと湿らせておけばOKと判断しました。週イチで,この水ゴケを交換すれば,清潔と思ったわけです。水ゴケ内にコオロギの幼虫が侵入しますが,1齢幼虫は使い切れないくらい生産できているので,いっしょに廃棄しても不足することはありません。一番最初にヨーロッパイエコオロギのSSサイズを通信販売で購入した感覚からすると,「もったいない」と思いましたが,次々と1齢幼虫が生まれてくるので良しとしました。

白い塊はティッシュを丸めたものです。コオロギの幼虫のたまり場になっています。実は,最初はこれを入れていませんでした。あまりにもの幼虫の大群に子イモリ達がビビッてしまうので,設置した次第。結果,中央に出てくるコオロギは少なくなりました。左側の水ゴケはコオロギの水場です。これを設置しないと,どんどん子イモリの隠れ家にコオロギが水を飲みに来てしまいます。そして,プラケの床にパラっとメダカのエサをばら撒いて,コオロギを維持するつもりでした。飢餓状態のコオロギはエサとして栄養価が低いだろうし,メダカのエサは子イモリにとっても栄養バランスがよさそうなので,ローディングを狙ったわけです。


うまく出来たと思ったのですが,失敗です。

しかし,もくろみは外れてしまいました。昼間だけでなく,夜間も隠れ家にこもりっぱなしです。コオロギの大群にビビッてしまった模様。ゴメンよぉ。

18匹生存。スリム子はいますが,ガリ子はいません。メタボ子はいるみたいです。

そして,今晩設置した新環境です。上の写真のヨーグルトケースの中身のみ,予備のプラケにぶちまけただけ。この中に既にエサとして十分な数のコオロギが侵入していました。この程度であれば,脅威を感じなくてすむと予想。


さっそく,水ゴケの中に潜り込もうと移動を開始します。

すぐに水ゴケに潜り込まないで,辺りをうろついていた子イモリを記念撮影しました。

お腹ぽっこりしています。

むっちりしていますね。

飼い主が知らない間に,コオロギを食べてくれているのかな?

果敢に脱走を試みます。

水ゴケを目指しています。

折り重なって,何をしているのかな?

もぐれ!もぐれ!

コオロギが足りなくなったら,青いフタのプラケ(コオロギストックケース)から,子イモリのケースに適正量を補給。子イモリケースは週1回,まる洗い。その際,水ゴケも余剰コオロギも廃棄。ストックケース内のコオロギも定期的に孵化直後のコオロギとまるっと交換。という,とても贅沢な育て方をしてみようと思います。廃棄処分になるコオロギには申し訳ないですが,成虫の産卵能力が凄すぎて,減産がなかなかできません。消費するために,ペットを増やすのも本末転倒ですしね。

2014年10月13日月曜日

ゲストをお迎え

さきほど,長女のスイミングのお迎えの途中で,ゲストをお迎えしました。

アマガエルだよね?

フタホシコオロギの1齢幼虫を生産しすぎたので,この子に「調整」してもらおうかと。コオロギの1齢幼虫って増産は簡単なんですよ。成虫にエサをモリモリ食べさせて,マメに産卵床を交換するだけなんですから。

実は,子供のころアマガエル飼育に何度かチャレンジしたんだけど,エサの調達がうまくできなかったんだよね。いまなら,バッチリということで,リベンジかな?(笑)

実はこれ,ヤドクガエル飼育の練習だったりします。ただ,ヤドクガエルはとても高価なので,チャレンジは難しいかな。アマガエルでも,なかなか楽しめそうな気がします。

アカハライモリとアマガエルのビバリウムなんてのも,面白そうですね。

ベビーイモリ水槽のその後

10月1日に最後の1匹が上陸し,イトミミズと小さなミズスマシのような水棲昆虫,ミジンコくらいしかいなくなったベビーイモリ水槽に,何やら1cmくらいの生命体を発見!

ヤゴじゃねえか!

たぶん,田んぼでベビーイモリ用に水棲昆虫やらミジンコやらを採取した際に混入したか,自宅でボウフラ採取時に混入したかだと思います。イモリ達がいなくなって2週間たちます。つまり,2週間前はこのヤゴはもっと小さかったわけです。ちょうど,子イモリの口に入りそうなサイズだったんじゃないでしょうか?

大きくなったヤゴのほうがベビーイモリより強そうですが,孵化したてのヤゴはベビーイモリにとって,よいエサでしょうね。この1匹,奇跡的に20匹のベビーイモリに食べられずに生き残った精鋭ということかな?

本来,秋に産み付けられたトンボの卵は来春以降にトンボになるはず。でも,シゲルの部屋は暖かいので,このまま成長してしまいますね。それはそうと,何を食べているんだろう? 活きイトミミズを食べているのかもしれない。トンボになられても困るので,もうちょっと大きくなったら,親イモリ水槽にイン!しちゃおうと思います。

2014年10月12日日曜日

隠れ家追加

やっぱり,自分の住処は落ち着けるほうがいいよねってことで,隠れ家を追加しました。園芸用のビニールポッドに出入口を4箇所カットして設置。

うまく使ってくれるかな?

設置すると,全員がガン視! と思いきや,すぐに1匹が突入開始。

ほかの子はガン視しています。

うはは。入ったと思ったら,出てきちゃったよ。

コンニチハ?

いや,そういう使い方は想定していないんですが。

いつの間に上ったの?

とっても可愛いヤツらです。

本日,庭掃除のついでに成体のご馳走=ナメクジを捕獲し,1匹あたり3匹を食べさせました。

子イモリたちのお母さんです。
いまや,上記ママイモリより大きく成長してしまった姐さん。いつもお腹はパンパン。もしかして,卵をかかえていませんか?

いや,すごいお腹だ。

いつも丘に上がりがちの♂も菜箸から積極的にナメクジを食べてくれます。
これでも男の子だよん。

すっかり,子イモリの可愛らしさに魅了されてしまいました。もう1回くらい,卵から育ててみたいなと思います。ですが,ウチの飼育環境は部屋ごとエアコン管理方式なので,冬を味合わせないと,産卵は望めないでしょう。成体組を常温管理しようか,どうしようか思案中。

あと,幼体育成用にフタホシコオロギの1齢幼虫の生産体制は完成しましたが,子イモリ18匹では消費が追いつきません。18匹に対し,コオロギのメスは1匹か2匹いれば十分でしょう。でも,そういう管理ですと,コオロギの維持も難しい。コオロギの幼虫を消費する生体が欲しくなってきました。なんだか,本末転倒なのは,百も承知。

以前から興味のあったヤドクガエルをネット検索でしらべてみました。結構,お高いのですね。いつもお世話になっている,チャームさんでは取り扱っていないようです。ちょっと,ハードルが高いですね。爬虫類よりは,両生類が好みなんですよね。

2014年10月11日土曜日

模様替え

ここのところ,「はじめてのコオロギ飼育」化していましたが,久々にイモリねたで投稿します。

実は,子イモリの飼育環境を大幅に変更しました。理由は,コオロギの1齢幼虫が水ゴケ内に侵入し,そこを住処にしてしまったため。そのままでは,エサでなく,コオロギ中心の飼育になってしまうため。

最初,水ゴケを全部撤去し,乾燥対策に簡易な水場を設置するつもりでした。しかし,あまりもの多量のコオロギの幼虫に,子イモリたちが大パニック!子イモリの体がゴマをまぶしたようにコオロギで埋め尽くされるレベルです。コオロギ,入れすぎました。これじゃあ,恐怖心を植えつけたようなものかもしれません。必要な数だけ子イモリのところにリリースし,残りはストックしたほうがよいですね。使い切れない分は,きっぱりと廃棄する決断が必要です。

そこで,2回目のリニューアルをしました。ヨーロッパイエコオロギがそこそこ成長したので,フタホシコオロギと合流させ,プラケを確保。今度の飼育環境はこんな感じです。

白く写っているのは,ヨーグルトカップで作った浅皿です。

水深5ミリくらいの水場を設けました。溺死が心配なので,足場としてモスをいれてあります。水質浄化作用も期待しています。水場を避けるように縁を移動する子,中央をショートカットする子,性格がずいぶん違います。まだ,お風呂のように使ってくれる子はいません。コオロギの溺死も心配しましたが,溺死しかけのジタバタしているコオロギが捕食しやすいエサになるとの記事を見つけたので,このような仕様にしました。これなら,鑑賞しやすいです。隠れ家がないと子イモリたちはおちつかないかもしれませんが,まぁ,慣れると思います。親をみていると,そんなに繊細ではないと思うので。

奥の浅皿は,乾燥イトミミズ用。コオロギが怖い,もしくは乾燥フードに適応した子のために用意しました。いまのところは,通行時に踏み荒らされるだけのようです。その手前の浅皿はコオロギのエサとして,メダカのエサをいれています。別に,こっちを子イモリが食べてもいいんですけどね。一番手前にコオロギ用の飲み水として,湿らせたティッシュを置きました。本来の用途ではなく,子イモリたちの集合場所になっています。

バカと子供は高いところが好きといいますが・・・

習性なんでしょうかね?

顔にゴミくっついたままだし。

やわらかそうな皮膚です。

水場の向こう岸でもイモリダンゴができています。

顔にコオロギ乗っけているし。食べたらどーよ。

最初は,ほぼ全員がプラケの壁を登って逃亡を企てましたが,途中でずり落ちて撃沈。殆どの子は何回かトライしてあきらめたので,学習能力はあるみたいです。でも,コオロギに対する恐怖心は忘れて欲しいなぁ。全員でエサを追い掛け回して欲しいというのは,飼育者の妄想ですね。


子イモリ飼育とコオロギ生産体制について考える

フタホシコオロギの1齢幼虫の供給が,どうやら過剰のご様子。毎日新規供給していますが,明らかに子イモリの飼育ケース内のコオロギの数が増加してきています。コオロギが水ゴケ内に潜り込んでしまうため,模様替えも兼ねて水ゴケの撤去を行ったところ,あまりにもの多量のコオロギに子イモリが驚いて,パニックになってしまいました。明らかに,1日あたりの消費量<<1日あたりの供給量になっています。これまで,活き餌の供給がうまくできていなかったので,焦燥感から供給過多になっています。もちろん,現時点で子イモリ全員がコオロギを餌として認識し,捕食がうまくできておらず,本来の消費量になっていない可能性も否定できません。また,コオロギの種親は入手時点で成体であったことから,余命を心配してたくさん産卵させたかったというのもあります。供給を絞るには,産卵床のセット数を減らせばよいのですが,孵化までに約2週間かかるため,2週間後の需要を想定して,管理をしなければならない難しさがあります。とはいうものの,コオロギの供給が少し足りないくらいが丁度よいのかもしれません。食べ残したコオロギが子イモリと同居しながら成長してしまうと,中途半端な大きさの敏捷なコオロギを捕獲する手間が大変そうです。コオロギの成体は,いまの子イモリにとっては脅威になりそうなので,とても同居はさせられないと思います。コオロギの幼虫だけで足りない分は,水でふやかした乾燥アカムシやイトミミズのブラブラ作戦か,置き餌で賄うのがよいでしょう。コオロギを食べて健康でいてさえくれれば,餌付けのチャンスはいくらでもありますが,絶食してどんどん衰弱してしまうようだと,餌付けは高確率で失敗するでしょうから。

現在,毎日産卵床を3個セットしていますが,これを2日に1回,しかも2個に減らしてみようかと思います。最初はコオロギを孵化させた経験がなかったので,産卵床の管理に自信がなく,失敗も見越して大目に産卵床をセットするようにしていました。現在はコツがわかってきたので,その程度のセット数で十分な気がします。フタホシコオロギの種親は3週間ほど前に40匹ほど導入しました。だいたい,♂20匹,♀20匹くらいだったと思います。そのままペットに食べさせる客はともかく,シゲルのように種親に使う客もいると思うので,雌雄割合に極端に差があるとクレームがでそうです。きっちり数をカウントしてパッキングされていることから,きちんと♂20匹:♀20匹で出荷していると思います。客に買われるまでに死亡,購入直後に蓄積されたストレスで死亡するコオロギが目立ちました。落ち着いてからは,たまに1匹か2匹,死んでいるのを見かける程度です。真面目に数えていないので推定になりますが,現在生存している♀は15匹未満というところでしょうか。この1/10以下でも十分に上陸直後の子イモリの食料生産はまかなえそうです。我が家の子イモリは18匹ですのが,♀が1~2匹もいれば十分と思います。

コオロギの1齢幼虫を1グラム通販すると,送料やら手数料やらひっくるめて,1回あたりおおよそ2000円くらいかかります。これだけあれば,種親と飼育設備が導入できてしまいます。シゲルの場合,余計な小物まで買い込んで足が出てしまっていますが,既に投入した1齢幼虫の量を考えると,十分に元は取れたと思っています。始める前は面倒に感じて,なかなか手がでませんでした。始めてからは,面白くてのめりこみすぎました。正直,労力をかけすぎたと思っています。だいたいコツがつかめたので,これからは手を抜けるところは抜いて,子イモリの観察のほうを楽しみたいと思います。

お金の話がでてきたので,ここでコオロギ種親導入の難易度について考えてみたいとおもいます。先に書いた通り,お金に関しては自家繁殖はすぐに元がとれてしまいます。要は手間(工数)が問題になるわけです。コオロギの飼育についてネットで調べると,たいてい爬虫類を飼育されている方々のサイトにたどり着きます。この方々は,ペットの種類と数量に応じて,中~最大サイズのコオロギを大量に必要としているようです。その為,購入コスト>>自家繁殖コスト十工数と判断されています。彼らの場合,毎日のコオロギの給餌,給水,定期清掃の世話がものすごく大変そうです。♂の騒音,捕獲作業,脱走対策,悪臭・・・ 家族の理解を得ることは大変でしょう。この情報を目にした時点で,たいていの子イモリ飼育者はコオロギの種親飼育に二の足を踏むと思います。シゲルもそうでした。ですが,コオロギ飼育って,そんなに大変でしょうか? 結論から先に言ってしまうと,子イモリ飼育のためのコオロギ飼育は,そんなに大変ではありません。種親の数は,子イモリの1/5くらいでなんとかなるからです。コオロギの観察も楽しいものだったりします。また,種親の維持も,食べ残したコオロギから適正数を選抜して,種親と同居させておけばよいだけなので,気負う必要もありません。コオロギが爆殖しそうなら,罪悪感はありますが不要分は廃棄すればよいでしょう。たとえ子イモリが200匹いたとしても,種親に♀20匹,♂10匹もいれば十分でしょう。これなら,15~20L程度のプラケで余裕で維持・管理できます。当然,子イモリの成長に伴って,コオロギの需要も増加します。成体のように水中生活十合成飼料で管理できるようになるまで,コオロギで全てまかなおうとすると,コオロギの生産体制を強化しなくてはなりません。それでは大変なので,子イモリの長期飼育においては,冷凍 or 乾燥アカムシ&イトミミズやその他のドライフードに慣れさせるのがベストと考えます。栄養バランスを重視するなら,合成フードがベストでしょう。上陸直後の餌付けが難しい期間に対し,コオロギを使うわけです。子イモリの幼生飼育で冷凍アカムシを導入された方は,冷蔵庫保管というハードルを越えてきたわけです。また,活きイトミミズを導入された方は,わざわざショップに足を運ぶ手間をかけたわけです。これらができる方ならば,種親コオロギを導入するのは,簡単なことだと思います。多くの方々の飼育環境下で,上陸後の餌付けがうまくいかなくて個体数が激減している可哀そうな状況は,種親コオロギを導入するだけで実に簡単に解決できてしまうと思います。

次に,コオロギの1齢幼虫の生産体制の確立を,子イモリ飼育のどの時点で行うべきだったかを考えてみます。我が家の場合,産卵床をレッドビーシュリンプ飼育水槽の蛍光灯に密着させて温度を上げて,孵化に要する期間短縮を図っていますが,それでも14日はかかっているようです。蛍光灯が消えているときは,室温24~25度です。27度管理で14日かかるそうなので,そんなものでしょう。孵化に要する日数の計算は,積算温度から計算できます。日数=27度×14日/管理温度です。20度で19日,25度で15日という計算になります。種親は,セットアップしたその日から産卵行動を開始するので,上記のタイムラグを考えて導入すればよいでしょう。子イモリの上陸時の絶食期間を1週間とするならば,上陸の10日前くらいがちょうどよいでしょう。上陸第1号の上陸10日前の様子を思い浮かべてみると,エラはまだフサフサしていたし,行動ものんびりしていて,上陸の気配は感じませんでした。ですので,子イモリの様子から,コオロギの種親のセットアップ時期を見極めるのは難しいです。最初の上陸を機に導入する場合,その子イモリに1齢幼虫を与えるまでに2週間から3週間近くかかってしまい,とても心配になります。先人の飼育日記を拝察するに,だいたい孵化から2か月くらいで上陸が始まるようですから,孵化50日後を目安にコオロギ種親導入がベストだと思います。

コオロギの種親導入に必要なアイテムをリストアップします。今回,フタホシコオロギの成体40匹セットを購入しています。この数量を前提として考えます。

・プラケース ⇒ 幅30cmくらいのもの1個

・プラケース ⇒ 最小サイズを数個,メンテ時のテンポラリとして

・トイレットペーパーの芯 ⇒ 足場,隠れ家,居住面積拡大(廃物利用)5~6個

・プリンカップ ⇒ 産卵床として利用(ミニヨーグルトの空き容器で代用可),1個

・プリンカップ ⇒ ハサミで深さ5~10mmに加工し,エサ皿として利用。1個

・トイレットロール ⇒ 産卵床として(人間様用のを拝借)

・霧吹き ⇒ 産卵床のセットアップに利用

・菜箸,ピンセット ⇒ 産卵床のメンテや,足場の管理に利用

・テトラフィン ⇒ コオロギのエサとして(本来はキンギョ用)

・ビニール袋,輪ゴム ⇒ 孵化までの産卵床の保管に利用

プラケースにテトラフィンくらいを新規購入すれば,だいたい何とかなってしまうかと思います。

今回は,コオロギ飼育立ち上げに伴って,考えていることをまとめてみました。運用を続けていくうちにノウハウが蓄積されたら,またブログのネタにしたいと思います。

2014年10月8日水曜日

最期の晩餐

フタホシコオロギの1齢幼虫,本日も大量に孵化しております。産卵床ごと,子イモリの住むプラケにイン! 昨日はコオロギをこわがっていた子イモリ達ですが,本日は産卵床の周りに集合しています。中には,産卵床にのぼり,狩りをしている子もいました。目の前であっという間に3匹のコオロギを食べた子もいます。よし!順調!全員がコオロギを食べることを覚えてくれるといいなぁ。

コオロギたちも,子イモリに食べられるまでは命をつないで貰わないといけません。餓死寸前の栄養スカスカのコオロギを食べさせても意味がないと思うので,プリプリのまま食べさせるべく,コオロギのエサとして,メダカのエサを一つまみ投入しています。夕方確認したところ,昨日あげた分は食べつくしたようです。そこで,本日投入したコオロギによる需要の増加も見越して,3~4倍に給餌量を増やすことにしました。

プラケの角なので,像がゆがんでいます。

さっそく,群がってきました。メダカのエサなので,カルシウムもふくまれており,栄養バランスはよさそうです。ローディングってやつですね。コオロギくんたち,最期の晩餐,いっぱい食べるんだよ。

コオロギは,絹製品を食べてしまうので,脱走者を決して出してはなりません。そのため,コオロギの1齢幼虫を子イモリのプラケに投入する際,脱走者がでないようにかなり注意を払っていますが,完璧とはいきません。産卵床をプラケで管理しているのが,よくなさそうです。ビニール袋に密封し,孵化した時点で中身を全て子イモリのプラケにぶちまけるほうがミスが少ないかもしれないと思っています。すこしずつ,改善していこうと思います。当面は,掃除機をそばにおいて作業しようと思います。掃除機で吸い込んでも,脱出してくることが予想されます。そこで,三角コーナー用の目の細かいネットを先端に装着して吸い込めば,うまくコオロギを回収できるのではないかと考えています。


2014年10月7日火曜日

フタホシコオロギの1齢幼虫がうじゃぁあぁあぁあぁ

いやあ,タイトルのとおりです。土曜日あたりからフタホシコオロギの孵化が始まったのですが,産卵床の管理が不味かったのか,期待していたほど1齢幼虫を手に入れることができないでいました。まだ,産卵床の管理方法を確立できていないので,なるべくデータ数を多くとって成功の傾向を把握することと,全滅のリスクを避けるために,毎日産卵床を2~3個セットし,毎日回収していました。1stロットはいまいち,2ndロットは全滅,そして3rdロットは爆産です!

プラケの中にカップを設置。カップからプラケに沢山の幼虫が零れ落ちていました。

この産卵床,プラカップの底のほうで孵化したけど,プラカップとの間に挟まれてもがいている幼虫が沢山いました。ほんの僅かですが,中の結露で溺死している幼虫もいました。成虫が産卵したあとは,カップから産卵床を取り出したほうがよさそうです。

いままで,産卵床を乾燥させてはなるまいと,適正量より水分過多だったようです。対策として,まだ孵化が始まっていない産卵床に対し,以下の処置を施しました。

1リットルのプラケにティッシュペーパーを2枚ほどしいて,その上にカップから取り出した産卵床を3個(1日分)おき,ビニール袋と輪ゴムでフタをする。予め,プラケ内の水分量を適正にし,蒸発による消失を抑える。

この処置により,孵化率をアップさせて,子イモリに食べ放題の環境を与えたいなと思います。

一方,シゲルの感性だと,ソイル系の産卵床は水分を与えすぎてしまうようです。その点,いまのところ,トイレットペーパーが一番使いやすいように思います。使用量,丸め方,水分の与え方,与える量,その後の管理に黄金比があるようです。なんとなく,ストライクゾーンがつかめてきたような気がします。養殖業者さんは,きっとマニュアル化しているでしょうね。

子イモリにコオロギを与える場合,1齢~せいぜい3齢くらいかと思います。それ以上コオロギが成長してしまうと,口に入るかどうかはともかく,コオロギの運動能力が子イモリを大きく凌駕してしまい,捕食困難だと思います。こういう食べ残しのコオロギを次の種親に使えば,わざわざ累代飼育の為にプラケを用意しなくてもすむので,管理が楽になりそうです。

既に子イモリの飼育ケースの中に大量のコオロギ1齢幼虫を投入していますが,エサまっしぐらにダッシュ!という感じではないです。たまたま,近くにコオロギが通りかかり,顔面に接触されてびっくり仰天⇒隠れ家にダッシュという感じ。うーん,ご馳走なんですけど・・・ まあ,そのうち慣れるでしょう。

2014年10月5日日曜日

飼育環境の欠点

子イモリを飼育しているプラケは,コオロギのためのドライエリアと子イモリのためのウエットエリアを設けています。ウエットエリアは湿らせた水ゴケを積み上げています。イモリは夜行性のため,周囲が明るいと水ゴケの中に隠れてしまいます。水ゴケの中は,子イモリが作ったトンネルが迷路のようになっています。

《欠点1》
基本的に,飼育者が子イモリを鑑賞できない。子イモリ独特の可愛い姿やたどたどしい動きを観察できないのは,とても残念です。

《欠点2》
子イモリにとっての夜が短い。シゲルの部屋は水槽部屋と化しているため,春と秋の短い期間を除いて,24時間エアコン管理にしています。また,夏場は昼に水槽に照明をつけると水温が上がります。そこで,点灯時間を16~24時にしています。冬場は,夜間の冷え込みを蛍光灯の発熱でキャンセルするため,同じく点灯時間を16~24時にしています。このため,真っ暗になるのは24時~日の出までの時間帯のみです。エアコン管理の期間はカーテンを閉め切っているので,昼間は薄暗くなっていますが,子イモリにとってはつらい環境かもしれません。そこで,不要なダンボール箱を使って,遮光カバーとしました。メンテナンスの際にカバーをはずすと,子イモリたちが全員表に出てきているのが確認できます。この作戦で欠点1も補うことが出来ています。

《欠点3》
フタホシコオロギの1齢幼虫が,ミズゴケ内に侵入してしまいます。コオロギたちにとっては,湿った水ゴケは水のみ場の役目だけでなく,子イモリがあけたトンネルが隠れ家になってしまうようです。霧吹きで水ゴケをひたひたにしても,コオロギは嫌がることなく,水ゴケに侵入してしまうことはイエコで経験済みです。まだ,うじゃああああっていう具合には1齢幼虫を生産できていないので,産卵床から幼虫を振り落とすと,水ゴケに紛れ込んで存在がわからなくなります。今後,幼虫が孵化し次第,大量投入したいと思いますが,食べられずに成長してしまい,サイズと敏捷性が子イモリの手に余ることになるかもしれません。コオロギの隠れ家をなくすために水ゴケを撤去すれば,子イモリにとって重要な水分供給がたりなくなり,体長を崩してしまうでしょう。それを補おうとして,子イモリ用の水場を作ってしまうと,コオロギが溺れてしまうでしょう。この背反問題をどのように解決させるかが,目下の課題です。

2014年10月4日土曜日

コオロギの幼虫が孵化しました!

子イモリ達は置きエサを食べてくれない。フタホシコオロギの卵はいっこうに孵化しない。うーん,エサの確保,どうしよう。もしかしたら,湿度管理を間違って孵化しないかもしれない。通販でコオロギSSSサイズを買おうか,どうしようか・・・

三女の幼稚園の運動会から帰ってきて,産卵床のチェックをしたところ,なにやら動く極小の生命体を発見しました。

ようやく孵化しました。

うじゃあああああって感じで沢山いたわけではありません。おそらく,これから多量に孵化してくれるのではないでしょうか? と期待しています。

産卵床ごと,子イモリのいるプラケに投入しました。うじゃあああああって孵化して欲しいな。毎日産卵床を入れ替えているので,うまくいけば大量の1齢幼虫を手に入れることが出来そうです。まだ,子イモリ達の食糧生産が軌道に乗ったとはいえませんが,希望が見えてきました。

2014年10月3日金曜日

フタホシコオロギの卵

9月21日の夜に産み付けられたフタホシコオロギの卵です。赤球土の中だけでなく,表面にも産みちらかされています。

表面に出ているので,溺死はしていないと思う

内部にコオロギらしきものは見えない
うーん,孵化するのだろうか。いま,イエコSSSサイズを発注するか否か,とても悩んでいます。

EOS Kiss Digital & D60

本日の観察日記に使った写真は,いつもと違う機材で撮影しております。実は,明日は末娘の幼稚園の運動会なので,EOS 5D7Dは本気撮影用のレンズとともにカメラリュックに詰め込みました。補欠として,出してきた機材がこれ。

EOS Kiss Digital + SIGMA 18-50mm F3.5-5.6 DC

EOS Kiss Digitalです。Kiss Digitalの初代機になります。2003年製の逸品。いまのデジイチのように高感度の画質はよくありません。機能もしょぼいです。でもね,低感度,とくに基準感度ISO100の画質が良いのです。昨今の多画素のキヤノンAPS-CセンサーはRAWにおいて,ISO100で青空を撮影してもノイズが記録されてしまいます。これは,好ましくありません。また,EOS Digital初期のCMOSセンサーは低感度の発色がとても良いのです。とくに新緑の撮影をすると一目瞭然です。RAWの時点で色再現性がよいのです。DIGICII搭載機あたりから,高感度を強化するかわりに低感度の緑色のよさを失ってしまいます。

デジカメのセンサーの多くは,ベイヤー配列の素子を採用しています。これは何かというと,一言でいうとカラー撮影の仕組みです。画素そのものはフォトダイオードで入射光の強弱を電気信号に変換するだけで,色は認識できません。そこで,フォトダイオードの前に色のついた板をおき,その透過光を光電子変換にかけるわけです。格子状に配置された画素に対し,RGGBのカラーフィルタが配置されます。各画素は,R,G,Bの情報しか持たないので,隣の画素の情報を補間処理して,ほかの2つの原色の情報を得るわけです。この補間処理をデモザイクといいます。補間処理の中身は,特殊な加重平均です。平均化処理によって,ノイズ成分はなまされますが,同時に空間高周波成分がなまってしまうので,解像感が低下します。ノイズを減らしつつ,解像感を出すように各社,デモザイクのアルゴリズムに工夫を凝らしています。

ちょっと脱線しましたが,RGGBとかいたように,GがRやBの2倍あるんです。これはなぜかというと,人間の目は緑に対する感度が赤や青よりも敏感なんです。これは,猿から類人猿に進化する過程で,森を住処にしていたことに由来するといわれています。

DIGICIIから高感度画質が急激に良くなっていますが,CMOSセンサーの光電子変換効率を上げるだけでなく,カラーフィルタを薄くして,透過光を強くしたのではないかと疑われています。トータルバランスとして,こういうチューニングもアリなんでしょうが,低感度の緑色の発色を大切にしたい場合,好ましくないチューニングです。EOS Digitalの初期モデルで,この好ましくないチューニングを行っていないのは,1DsとD60,そしてこの初代Kiss Digitalといわれています。

というわけで,スペック的にはなんら魅力のなさそうな初代Kiss Digitalですが,マニアにとってはコレクターズアイテムということで,1台所有している次第。グリップのラバーは加水分解でペタペタになってしまったので,剥離処理を施した後に,合皮を両面テープで接着しています。また,この機種は上級機の10Dと差別化するためにファームウェアでリミッターがかかっていますが,ロシアンファームを導入して,リミッターを解除して使用しています。おかげで,応用撮影ゾーンでワンショットAFが使えます。というか,最初から使えるようにしておくべき。この制限は,後継機のKiss Digital Nにはありません。いっぱい,ユーザーから文句がでたんでしょう。

先の飼育日記に使った写真は,ISO3200,F5.6,1/25秒,ストロボなしと,当機には厳しい撮影条件でした。手振れ,被写体ぶれ,ノイズでボロボロと画質はもう,ひどいものです。最低限のケアとして,ノイズリダクションとシャープネスで調整はしてありますが,やっぱり,いまいち。

ISO3200,F5.6,1/25秒,ストロボなし

やっぱり,ワイヤレスでストロボ発光させないとダメですね。手抜きしすぎ。次は真面目に撮影してみました。

ISO100,F18,1/200秒,ストロボあり

ホワイトバランスを合わせ忘れましたが,違いは歴然ですね。メスのぷりっぷり感がしっかり撮影できています。オスも混じっているけどね。うーん,こいつらゴッキーそっくりだなぁ。


さて,1枚目の初代Kiss Digitalの雄姿を撮影した機材はこちら。

EOS D60 + SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
EOS D60です。初代Kiss Digitalよりさらに古い2002年製です。Kiss Digitalは沢山売れたので,中古市場に豊富にタマがありますが,当機は当時30万円以上したとかで,中古のタマ数が少ない希少品です。KissDigitalと異なり,青が強めに発色される傾向があって,RAW現像にコツがいりますが,ポテンシャルを引き出すことができれば,すばらしい低感度の画質を得ることが出来ます。マニア心をくすぐる逸品です。

2台とも,普段は防湿庫で眠らせていますが,もったいない話ですよね。AFが弱いので,動き回る子供や屋内のノンストロボ撮影には不向きですが,イモリやコオロギ相手にストロボ撮影をする分には,十分に役不足です。ストロボがあれば,高感度も必要ないですし。イモリやコオロギ相手は,AFではなくMFが基本なので,本体のAF性能は関係ありません。しばらく,観察記録はこの2台でつけようと思います。