2015年1月9日金曜日

ファイヤーサラマンダー幼生導入9日後

大晦日に届いたファイヤーサラマンダーの幼生10匹,すくすく育っています。夜な夜な一杯(?)やりながら観察を楽しんでいますが,気がついたことをレポートしようと思います。

1. 何やら,エラが成長している。

ほんとうです。こういう立派なエラをした個体が増えています。大晦日には,こういう個体はいませんでした。

獅子の鬣のような,立派なエラですね。

この子も立派なエラです。

上の2匹ほどではないですが,左右対称の綺麗なエラをしています。

その一方で,

2. エラが損傷している(補修中)と思わしき個体がいる。

右のエラが損傷しています。

この子も右のエラが損傷していますね。

到着時,この子たちはやせていました。そして,導入そうそうに活きイトミミズをガツガツ食い漁りました。落ち着きを取り戻すまでは,それはもう,目の色を変えていました。

つまり,兄弟で噛み付きあったんじゃないの? 肉眼ではわかりにくいけど,尻尾の先が損傷している写真もあったりします。落ち着いた今でも,アカハラの子より食欲旺盛に思いますので,食料が不足すれば,間違いなく兄弟喧嘩するでしょうね。

だとすると,頻繁に息継ぎに水面に上がってくる理由が推定できます。

3.  エラ呼吸で足りない酸素を肺呼吸で補っている?

あくまで推測ですが,ずっと個体を追って観察をしているとそう感じます。

だとすれば,肺呼吸中心の体組織に移行する準備は十分整っているというわけで,スロープをつけた半分が水場,半分が陸地の環境を与えれば,次々と変態を起こすのではないでしょうか?

もし,この仮説がハズレでも,水場にとどまるわけですから,死なせることはないでしょう。

チャレンジするか,いまのまま飼育するか・・・  変態後のエサも準備できています。チャレンジする準備は整っています。

でも,イモリの仲間って,幼生の段階でモリモリ食べさせて成長させたほうが,後の飼育がラクじゃないですか。丈夫に育ちますし。そんなに急がなくても,いいよね。

結論。このまま,活きイトミミズ食い放題環境で,できるだけ大きくしようと思います。この9日間でも一回り大きくなった気がします。とくに横に(笑)。

最後の1枚,食いすぎでお腹にガスがたまり,浮力が重力とつりあってしまっている子です。


健康的でしょ?

ファイヤの子は,10匹もいると斑が少ない子と多い子が混じりますね。班の多い子がどんなふうに育っていくのか,とても興味深いです。みなさん,モスにつかまって水面近くにいることが多いです。これから,毎日目が離せません。

あ,ちなみに嫁はマダライモリの存在には気がついていますが,このファイヤの子にはまだ気が着いていません。何しろ,シゲル部屋の最深奥部に水槽が設置されているので。ふふふ。

6 件のコメント:

  1. 1枚目の子がめっちゃかっこいいですね!
    個人的にも変態は急がず出来るだけ大きくしてから陸上げ
    してあげた方が良いと思います!

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    1. そうですね。早く変態後の姿を見たい気持ちがありますが,ここはじっくりまったりいこうと思います。

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  2. さ、榊莫山先生! <1枚目の写真
    …ウパの本とかみると「鰓フッサフサは酸素欠乏のサイン」とか有りますが、
    絶対にそんなことないほどにエア超絶回転な水槽でもフッサフサにしていたり、
    同じ個体が出したり引っ込めたりと、結構気分的なものもあるように思えます。
    サイレンもそんな感じがします。

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    1. 酸素が足りない⇒エラがふさふさ。たしかになるほど。確かにこの水槽,スポンジフィルターがんがん動かしているので,酸素は豊富なハズなんです。えっ。出したり,引っ込めたりできるんですか?知らなかったぁ。もっとよく観察してみますね。

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  3. 幼生たち順調に成長してますね^^
    餌食べ放題の環境でも喧嘩?共喰いってあるんですかね?
    イベリアとダニューブ幼生時に共喰いが見られたので
    個別飼育した経緯があります。
    管理は大変になりますが餌のたべっぷり、体調、成長を観察
    するには良かったです。

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    1. いや,喧嘩勃発は前の飼い主のところでだと思うんです。エサ食い放題だと喧嘩しませんね。そこのところはアカハラベビーと同じようです。20匹くらいまでは40cm水槽に同居で管理しやすいと思いますが,それ以上の個体数になると,把握しきれなくなるので,あるていど分割しないと共食いを発見できないように思いました。

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