2015年1月18日日曜日

コオロギ飼育の問題点

今回は,視点を変えてみましょう。

①臭いの問題
私の場合,鼻がバカになっているみたいでして,飼育部屋はほかの生き物も飼育している
関係で,隣接するリビングから自室に移動すると「すこし何か臭いがするかな?」と思う
程度で,0.5秒で慣れてしまいます。でも,家族はそうではないかもしれないです。エビ
や魚はもう10年やっていますし,嫁は諦めているでしょう。子供たちに至っては,生まれ
た時からこの環境なので,これが不思議とは思わないでしょう。でも,コオロギの臭いは
強烈です。特に,動物性のエサを与えているときの臭いは強烈です。ウチの場合,業務用
ブロアを使って全ての水槽にエアレーションしている関係で,飼育部屋の空気中の臭いの
粒子は,飼育水で浄化されてしまいます。つまり,コオロギをいれてあるプラケに鼻を近
づけないかぎり,あの臭いをかぐことはありません。コオロギの飼育のほうが後発なので
,このシステムは偶然の産物ですが,助かっています。これがなかったら,耐えられない
と思います。芳香剤や脱臭剤の類は,ブロアを介して飼育水に溶け込んでしまうため,エ
ビヘの影響が心配なので使用できません。悪臭がひどくならないように,定期的メンテナ
ンスがかかせません。

②騒音の問題
♂が成虫になると鳴きます。騒音レベルはフタホシコオロギのほうが,ヨーロッパイエコ
オロギより凄いです。合唱するので,耐えられないレベルになります。対策は羽根をカッ
トするしか思い当りません。ただ,施術の際にコオロギが暴れるので根本からのカットは
難しく,切りのこされた羽根を使って鳴きます。すごい根性ですね。完全に無音化はでき
ません。リビングでは問題になるでしょうが,飼育部屋でのことなのでOKとしています。

③お世話の工数の問題
最近,工数がかさんでいます。毎日の孵化子の回収がその原因です。2日に1回,種親のケースから産卵床を回収し,別のケースに移し替えて保管していきます。そして,だいたい
27度の場合で2週間を経過すると幼虫がワラワラ出てきます。実際,27度で保温はしてお
らず,90cm水槽の蛍光灯の上に産卵床をいれたプラケをずらーっと並べているだけです。
最低気温20度,最高気温35度くらいでしょうか?1日で産卵床内の卵が全て孵化するわけ
ではなく,常に10日分,つまり5ロットの産卵床から幼虫が採れています。産卵床から蒸
発した水分がプラケの壁につきますが,表面張力ではりついてしまう幼虫がたくさんいま
す。これの回収作業が面倒くさい。ティッシュのねじりん棒で適度に水気を吸い取ったの
ち,自然乾燥でプラケの水気を飛ばします。そして絵筆で掃き掃除するように孵化子を回
収します。このとき,産卵床の保存ケースを綺麗なケースに入れ替えます。この一連の作
業に30分は要するでしょうか。一番時間のかかる乾燥の待ち時間は,皆様のブログの巡回
時間に充てているので,純粋に30分の作業ではないですが,毎日ともなると無視できませ
ん。まあ,「今日はこんなに採れた!」という達成感もあるのですが,最近飽きてきたこ
とも事実。産卵床を子イモリのケースに直に投入すれば工数はかかりませんが,見た目が
美しくありません。それに,中身のない産卵床なのか,中身のある産卵床なのか見分けが
つかなくなります。現状,回収作業を2日に1回に減らすくらいしか改善案を思いつきませ
ん。何か良い施策を考えださなくてはなりません。

④脱走の問題
飼育ケースからの脱走はできないようにしてありますが,メンテナンスや孵化子の回収作
業のときに,どうしても脱走者がでてしまうことがあります。以前,飼育部屋で脱走した
Mサイズのイエコが玄関近くで見つかったことがあります。子供たちが発見してくれて助
かりました。嫁だったら不味かったです。Mサイズだったのに,捕獲されたときは成虫に
なっていました。しかも♀だったので,なんだか得した気分。(いや,得していないって
)それなりのサイズの脱走を許してしまったのは,これ1回のみ。なんでも食うヤツらな
ので,ウールやシルク製品を食べる可能性が高いです。ゴキブリホイホイで捕獲できるの
なら,設置したほうがいいですね。孵化子の場合,サイズが小さいこともあって脱走者の
捕獲を失敗することもあるのですが,いまのところ再発見したことかありません。

⑤孵化子の生産量のコントロールが難しい
種親さえコンスタントに育成できていれば,ものすごい多量の孵化子がとれます。ウチで
は子イモリが24匹(アカハラ×18,マダラ×6)いますが,消費しきれません。かといっ
て,種親を少なくすると,病気や共食いで種親が不足するリスクがあります。もったいな
いですが,余剰分は捨てるつもりで運用しないといけません。

いま,ファイヤサラマンダーの子10匹がまだ幼生です。とても食欲旺盛な彼らが上陸後に
どれくらいのコオロギを食べるか興味があるところです。アカハラ,マダラ,ファイヤの
総員34匹が配合飼料に餌付いてくれて,コオロギ飼育から撤退できるといいのですが。

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