2015年3月26日木曜日

コオロギの養殖の立て直し

つい最近まで,コオロギの養殖が絶不調に陥っていました。

孵化子は1匹たりとも無駄にはできず,活き餌にしか反応しないアカハラの困ったちゃん2号)に与える分はギリギリまで節約していました。

子ファイアにあげる分も,しばらく飼育して十分に大きくしてから与えていました。こんな感じに。



ヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギの混成部隊だったのに,いつの間にかフタホシが消滅。あ,そういえばイエコでやっていく予定だったのでOKなんだった。

しかし,残るイエコも数がどんどん減っていきます。成虫になる前に落ちまくり,成虫になっても繁殖の前に落ちまくり・・・

最近ではめっきり鳴き声を聴かなくなっていました。

こりゃあ,不味い。飼育環境をリビルドしても復活できるとは限らないし,復活したとしても孵化子が足りない。というわけで,増援部隊を導入した次第。

しかし,なぜかフタホシコオロギ。

あれぇ? ゴキに似ているから,イエコに統一するんじゃなかったのか?

確かにそうなんですが,活きイトメを買っているお店のコオロギがとても良い状態だったのですヨ。このお店,フタホシしか扱っていなかったんです。

まー,ゴキに似ているのは暫く我慢して,成長が速いとか,モリモリ産卵するという長所のみ着目することにします。

さて,増援部隊を送り込んでも,不調の原因に対策が打てていなかったら同じことの繰り返しになってしまいます。原因をきっちり特定するには,科学的な検証が必要なわけですが,趣味なので推定でOKでしょ。

推定原因1:温度変化
厳寒期は18度設定のエアコンから温風が出ていたのでプラケが暖められていたが,春に近づくにつれてエアコンが作動率が低下。結果,温度の変動が大きくなった。

推定原因2:蒸れ
水飲み場兼産卵床として設置したプリンカップが過剰だった。プリンカップの中身は湿らせたトイレットペーパー。朝と夕方に水分を補給していたが,過剰だった。さらに,温風の供給が減ったことで,乾燥しにくくなり,蒸れにつながった。

推定原因3:アンモニア中毒
上記の蒸れに関係するが,ウンコと死体の乾燥が遅れることで,アンモニア中毒が発生しやすくなった。負の連鎖を引き起こした。

推定原因4:何かの病気?
顔色がわかる相手ではないので・・・ でも,可能性のひとつとして。

推定原因5:エサがまずい
熱帯魚,エビのエサのあまりモノ,ムックリワーク,ダイソーのキャットフードを粉砕して混合した「特製フード」をあげていました。熱帯魚とエビのエサは問題なさそう。ムックリワークとキャットフードはグレー。というのは,遺伝子組み換えを行って,脱皮阻害DNAをもった作物が原料に使われていたらアウトなので。でも,この特製フードで孵化子を育てていますが,変死はない模様。このエサが不味い可能性は低そう。

推定原因6:飲み水が不潔になっている
2日に1回しか交換していなかった。ヤツら,平気で水場にうんこするので,汚れてしまう。



《推定原因1~3に対する対策》
①ぴたり適温の導入(アマゾンで2000円くらい)
②ダイソーで保温シートを購入。カットしてケースの側面と底面を覆う。
③紙製卵ケースを1列ずつにカットして,隠れ家にする。

⇒ 温度変化が緩やかになる。
  ケース内に温度勾配ができ,コオロギたちは居心地のよい場所を選べる。
  底面が暖かいので,うんこと死体はすぐにカラカラに乾燥してしまう。
  床面からの上昇気流を停滞させずに,スムースに排気。
  排気は吸気も促す。

《推定原因5に対する対策》
とりあえず,テトラフィンのみを暫く使う。

⇒ めっちゃよく食べる。ウマいのか?


《推定原因6に対する対策》
毎日,交換する。

⇒交換後,よく水を飲むようになった。


この結果,めちゃめちゃ元気になりました。
食って,飲んで,体力がついたらやることは一つです。

繁殖行為ですな。

もう,♂たちの鳴き声が五月蝿いです。ヤバイくらいに。
ばんばん産卵もしているようです。


コオロギの飼育,いもりんずよりめちゃめちゃ繊細でめんどいです。

まー,どストライクなやり方を確立すればルーチンワークなわけですが,それでも工数がかかりますな。パネルヒーターを使うと調子は良くなるけれど,乾燥しやすくなるので水切れに注意が必要で,家を長期あけることができなくなります。(先週の2泊3日の出張では,パネルヒーターをoffにしていきました。出張中に全滅しないか心配でしたが,杞憂でした。)

工数削減には配合飼料への餌付けが必須なわけですが,肉食動物の狩りも見物なわけでして,やっぱりエサの養殖は必要かな・・・ 毎回買うのもね・・・ と思っております。

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